貧血解消と鉄剤の吸収

「貧血で鉄剤を飲んでいるのに、貯蔵鉄フェリチンが一向に上がらない」

あなたはそんな悩みを持っていませんか?

医師から処方された鉄剤「フェルム」や自分で購入した鉄サプリメント「フェロケル」を欠かさず指示通りに飲んでいるのにそれが全然吸収されていない。

どうしてこんなことがおこるのでしょうか?

よくある理由の一つとしては胃酸不足があります。

鉄剤の吸収には強酸性の環境が必要です。

ところが食事時に胃酸があまりでていないと胃が強酸性にならず鉄も吸収できません。

こうした場合、鉄と一緒に胃酸代わりの梅干しやレモン水をとることで鉄を吸収できます。

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「シチリア有機レモン果汁」-胃酸がわり・ビタミンC補給と万能な、”美味しすぎる大自然の恵み”

しかし今回とりあげる貧血の理由は胃酸不足ではありません。

鉄が吸収されない理由は他にもあるんです。

それは肝臓で作られるホルモン「ヘプシジン」に関わっています。

ヘプシジンは鉄吸収抑制ホルモン

ヘプシジンは20世紀末にParkが「免疫のための抗菌物質」として発見しました。

その後PigeonやNicolas、Knutsonによりヘプシジンが鉄代謝を調節する機能を持つことが判明し注目を集めるようになります。

ヘプシジンは胃・大腸・肺・心臓にもかすかに産生されますが、ほとんどは肝臓で作られ血液中を循環します。

ヘプシジンの主な役割は以下の2つが有名です。

  • 消化管における鉄吸収をおさえる
    (鉄が体内に入らないようにする)
  • 脾臓などのマクロファージから鉄が放出されるのを防ぐ
    (鉄がリサイクルされないようにする)

体内に鉄リサイクルシステムがあることはすでに説明しました。

食事からの鉄の吸収は約1mgと少量であり、体内でリサイクルされる鉄を主に使うことにより呼吸などの代謝がすすめられています。

「鉄の体内リサイクルシステム」で貧血解消-”危険な鉄”の吸収・排出の真実

ヘプシジンは新しい鉄を体内にいれず、鉄のリサイクルをできなくします。

これは事実上「鉄利用ができなくなる状態」につながっていきます。

ヘプシジンは鉄の適正利用に対して「マイナスの関係」にあるわけです。

慢性肝疾患における鉄毒性と徐鉄治療ーヘプシジンによる鉄代謝調節
引用:慢性肝疾患における鉄毒性と除鉄治療―C型慢性肝炎を中心に

鉄欠乏でない貧血「炎症性貧血」はヘプシジンが原因

貧血といえば鉄欠乏性貧血、ビタミンB12・葉酸欠乏貧血などが有名です。

しかし貧血の原因は他にもあります。

その中で特に見落とされがちなのが炎症性貧血です。

  • 結核
  • 感染症
  • 慢性関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • 皮膚筋炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • ガン
  • 肉腫

こうした炎症性疾患があると発生しやすいのが炎症性貧血です。

この炎症性貧血の原因として考えられているのがヘプシジンによる鉄代謝異常です。

炎症性疾患においては、十二指腸からの鉄吸収が低下するだけではありません。

脾臓など(網内系)のマクロファージから鉄が血液中に放出される量が低下することがあります。

これにより鉄リサイクルシステム内で利用できる鉄が減少してしまいます。

C型慢性肝炎に対する瀉血マニュアルー生体内での鉄の働き
引用:C型慢性肝炎に対する瀉血マニュアル 2012

 

その結果、血清鉄が低下して貧血になります。

つまり炎症があると貧血が発生しやすくなります。

これが炎症性貧血です。

ほとんどの炎症性貧血ではヘプシジンが多くなっていることが分かっています。

つまり炎症によって発生するヘプシジンにより鉄の吸収・リサイクルができなくなった結果、貧血になります。

「ヘプシジンが鉄代謝異常により貧血をひきおこす」

これが炎症性貧血の正体です。

細菌感染したホワイトバス(魚)の肝臓でヘプシジンが4,500倍に増加
Bass hepcidin is a novel antimicrobial peptide induced by bacterial challenge.

マウスに炎症物質である松精油を投与するとヘプシジンが増強し血清鉄が減少したがヘプシジン欠損マウスでは血清鉄減少はなし
The gene encoding the iron regulatory peptide hepcidin is regulated by anemia, hypoxia, and inflammation.

ヘプシジン高値の人の肝腫瘍を除去すると貧血が改善
Inappropriate expression of hepcidin is associated with iron refractory anemia: implications for the anemia of chronic disease.

ヘプシジンの増加とフェリチン高値の関係

  • 結核
  • 感染症
  • 慢性関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • 皮膚筋炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • ガン
  • 肉腫

こうした炎症があるとヘプシジンが増加するだけでなくフェリチン(貯蔵鉄)が高値になることがあります。

炎症をおこしている組織が破壊されると血中へ組織が流れ出ることがあり、これがフェリチンとして測定されてしまうことが原因といわれています。

ですからフェリチンが高くても「鉄が十分に体にある健康体」とは限りません。

過剰鉄は体にとって活性酸素を生み出す毒となります。

参考になる事例をあげましょう。

肥満になり単純性脂肪肝を通りこして非アルコール性脂肪肝炎(NASH)になってしまった人たちの30~70%はフェリチン高値を示し、その値は単純性脂肪肝のフェリチン値よりも高いとされています。

このNASHの判定に用いられるフェリチンの値は

  • 男性:300
  • 女性:200

とかなり高値です。

慢性肝疾患における鉄毒性と徐鉄治療ーNASH判定のフェリチンスコア
引用:慢性肝疾患における鉄毒性と除鉄治療―C型慢性肝炎を中心に

ただし血清フェリチン値は上の一覧にあげた炎症の他に酸化ストレス・ インスリン抵抗性・高サイトカインなどによっても上昇するため原因を特定する場合はあらゆる角度から見つめなおす必要があります。

フェリチン値を参考にする場合は要注意です。

このフェリチンと間違われてしまった血液中に流れ出た炎症組織が凝集してヘモジデリンを形成することがあります。

ヘモジデリンについては鉄過剰の記事にて詳しく説明します。

 

慢性疾患に伴う貧血患者の尿中ヘプシジンが100倍、輸血による鉄過剰症患者の尿中ヘプシジンが100倍に増加 
ヘプシジンの増加はフェリチン(貯蔵鉄)の上昇と相関
Hepcidin, a putative mediator of anemia of inflammation, is a type II acute-phase protein

 

炎症とヘプシジンの関係「IL-6」

「炎症によってヘプシジンが発生する」といわれてもあまりピンときませんよね。

実際に炎症があるとどのような経緯・仕組みでヘプシジンが発生するのか気になります。

ヘプシジンを発生させる分子はいくつか存在しますが、その中でも炎症と深いかかわりがあるものにIL-6(インターロイキン6)があります。

IL-6は炎症性サイトカインと呼ばれ脂肪細胞から分泌されます。

IL-6は免疫を制御するサイトカイン(炎症情報伝達物質)の1種です。

炎症があると「大食細胞」とよばれるマクロファージがでてきて細胞や細菌などの異物を食べて消化します。

その際にマクロファージはIL-6をはじめとするさまざまなサイトカインを分泌し免疫を制御します。

このような流れで炎症があるところにIL-6などのサイトカインが発生します。

IL-6が多すぎると体はダメージを受ける

ところがIL-6が多すぎる状態は体にとって負担が大きいことを意味します。

  • 炎症反応が大きくなる
  • タンパク質の分解が低下する
  • 血液の流れが悪くなる
  • 肝臓に負担がかかる
  • 鉄とトランスフェリンの結合阻害

すぐ分かるだけでもこれだけあります。

特に鉄を運搬するトランスフェリンと鉄が結合しにくくなることは、ヘモグロビンや赤血球の産生を低下させることにつながります。

当然、貧血がひどくなります。

IL-6が肝臓に及ぼす影響

感染症でIL-6が体内の鉄におよぼす影響

ここで炎症とIL-6の関係がよくわかる例をあげてみましょう。

生体内で炎症が起こる原因の中でも発生しやすいのが感染症です。

感染症の原因である細菌はその生存・増殖に鉄を必要としています。

(がんも生存・増殖に鉄を利用します)

そのため生体は細菌への鉄の供給を抑えるために速やかに鉄をコントロールしようとします。

その結果、細菌感染から数時間以内に血清鉄濃度が低下します。

この生体内の鉄をコントロールする分子がヘプシジンであり、炎症のレベルを肝臓に伝えヘプシジン産生を増やす信号がIL-6 などの炎症性サイトカインとなります。

(IL−1β・オンコスタチンM・IFN-α・レプチンなども関わっているとされています)

 
オンコスタチンMがへプシジンを増やす
Oncostatin M is a potent inducer of hepcidin, the iron regulatory hormone.
 
 
  1. 体内に炎症が発生
  2. IL-6(炎症性サイトカイン)が信号を発信
  3. ヘプシジンが鉄をコントロール
  4. 体内の鉄が減少
  5. 貧血

こうした流れが体内で発生しています。

ヘプシジンは当初は抗菌ペプチドとして発見されたことを考えると、ヘプシジンは鉄に対しても抗菌作用を働かせることになります。

生体にとって炎症時の鉄コントロールはとても重要であることがよく分かります。

つまり、過剰な鉄は体には毒となるわけです。

IP-6が鉄のリサイクルブロック

 

鉄排出輸送体「フェロポルチン」

フェロポルチンとはまた舌を噛みそうな、とっつきにくい名前がでてきましたね。

しかしフェロポルチンはヘプシジンと深い関わりを持っていますから、ひるまずにぜひ理解してほしいと思います。

フェロポルチンは、腸上皮細胞(十二指腸細胞)・肝細胞・マクロファージの3種類の細胞の膜表面にある、生体では唯一の鉄輸送膜タンパクです。

血清鉄は腸上皮細胞(十二指腸細胞)・肝細胞・マクロファージを介してフェロポルチンにより血中に供給されています。

フェロポルチンは鉄を細胞外へ送り出す役割をもっています。

へプシジンが増加するとフェロポルチンと結合します。

そのまま細胞内に移動してライソゾームでヘプシジン・フェロポルチンともに破壊されます。

この結果、細胞外へ排出される鉄が減少する一方で細胞内の鉄量は増加します。

つまりヘプシジンとフェロポルチンは負(マイナス)の関係にあります。

十二指腸細胞における細胞内の鉄量増加が鉄過剰のシグナルとなり、鉄をとりこむタンパク質(DMT1)が減少し鉄吸収が低下します。

急性炎症の場合は鉄吸収が下がるだけでなくマクロファージからの鉄放出が妨げられて血清鉄は急激に低下します。

この現象は侵入細菌に鉄を与えないための急性防御反応とされています。

 

このようにマクロファージは鉄を放出することで血清鉄の量や赤血球造血をコントロールしています。

逆に鉄欠乏・低酸素状態でヘプシジンが低下すると、フェロポルチンが増加して鉄排出が増加し十二指腸細胞内の鉄は低く保たれます。

その結果、鉄をとりこむタンパク質であるDMT1が増加して鉄吸収も増加します。

慢性肝疾患における鉄毒性と徐鉄治療ーヘプシジンによる鉄代謝調節
引用:慢性肝疾患における鉄毒性と除鉄治療―C型慢性肝炎を中心に

「炎症性貧血の病態に、高IL-6血症⇒肝臓におけるヘプシジン産生の増加⇒諸臓器における鉄輸送蛋白フェロポルチン発現の低下⇒腸管からの鉄の取り込み減少+網内系からの鉄の放出抑制⇒造血系で利用可能な鉄の減少、という機序が深く関与していることを示している。」

としているこちらも参考になります。

炎症性貧血におけるヘプシジンとサイトカインの関与

アルコールのとりすぎも炎症性貧血の原因

アルコールをとるとヘプシジンの発生が抑えられて生体内は鉄過剰になりやすくなります。

ただし赤ワインはタンニンをふくむため、逆に鉄の吸収をおさえるといわれています。

(白ワインにはタンニンはあまりふくまれていません)

このように月経のある年齢の女性をのぞくと、鉄が過剰になりやすい環境が身近にあることが分かります。

赤身肉ばかり食べてお酒を飲みまくっていると閉経後の女性やあまり運動しない男性は特に鉄が過剰になりやすくなります。

アルコール含有のえさで飼育されたラットの肝臓におけるヘプシジン低下
Hepcidin is down-regulated in alcoholic liver injury: implications for the pathogenesis of alcoholic liver disease

エタノール投与マウスでヘプシジン低下
Alcohol metabolism-mediated oxidative stress down-regulates hepcidin transcription and leads to increased duodenal iron transporter expression.

人においてアルコール性肝障害でヘプシジン低下
Hepcidin is down-regulated in alcohol loading.

 フィトエストロゲンはNrf2によるヘプシジンの発現を調節し鉄をコントロールする(赤ワインによってヘプシジン産生)
Phytoestrogens modulate hepcidin expression by Nrf2: Implications for dietary control of iron absorption.

ヘプシジン上昇・低下をひきおこすすべての疾患一覧

炎症以外にもヘプシジンを上昇・低下させる疾患はたくさんあります。

一覧を掲載しますので、あなたの現状が鉄吸収が高まった状態なのかそれとも低くなった状態なのかをよく見極めてほしいのです。

それによって貧血との兼ね合いも分かりますし、今後の鉄剤摂取量などを決める上でも大切な指標になります。

鉄吸収が高まった状態というのは必ずしも望ましいものではありません。

下の表を見ても分かりますが低トランスフェリン血症・サラセミアなど多くの疾患の結果、鉄吸収が高まっています。

何度もいいますが過剰な鉄は体にとって毒となります。

鉄吸収が高まると鉄過剰になりやすくなります。

鉄の吸収率は高すぎず低すぎない適正値であることが大切です。

新しい鉄代謝のバイオマーカー ヘプシジン-25-ヘプシジン-25分泌異常を呈する疾患1

引用:新しい鉄代謝のバイオマーカー:ヘプシジン-25 友杉直久 金沢医科大学

ヘプシジンを抑えて炎症性貧血を改善する方法

ヘプシジンがでてくると鉄代謝がうまくいかなくなります。

ですからヘプシジンがでないようにすることが炎症性貧血の解決法につながります。

そのためには、炎症をなくして過剰なIL-6を減らさなければなりません。

とはいえ炎症といっても最初に触れたとおり、がん・潰瘍性大腸炎・結核などの重度の炎症から軽い腸炎・脂肪肝による炎症など様々な炎症があります。

重度な炎症に関してはそれをまずしっかり治すしかありませんのでここでは触れません。

今回は、病院で検査をしており特に数値に異常はないけれどどうも炎症性貧血がうたがわれる・・・そのような人に焦点を当てていきます。

まずは炎症性貧血につながりやすいが異常とはみなされにくい、ありがちな炎症パターンに自分が当てはまっていないか確認することが必要です。

広く通じる対処法を載せますので参考になるかと思います。

脂肪肝を改善

脂肪肝による炎症がもっとも多いと思われます。

病院で脂肪肝とみなされるためにはAST(GOT)が40以上、ALT(GPT)が45以上くらいは必要です。

しかしこれは肝障害につながる要素を見抜くための厳しい数値です。

ですから病気に至っていなくても、快適な生活がさまたげられるような「脂肪肝傾向」を把握する必要があります。

現実的には

  • ALT(GPT)> AST(GOT)
  • ALT(GPT)− AST(GOT)が5以上

のどちらもあてはまっていれば脂肪肝傾向にありなんらかの炎症があると考えてよいでしょう。

ALT(GPT)とAST(GOT)の差が大きくなればなるほど脂肪肝傾向は大きくなります。

食べ過ぎと過栄養

この脂肪肝の主な原因はやはり食べ過ぎと過栄養にあります。

食べ過ぎに関しては1日あたりの食事量・栄養バランスを見直すことが必要です。

糖質とりすぎならもう少しタンパク質や脂質(グラスフェドバターなど)を増やしてみるのもよいでしょう。

米やイモ類などデンプン質の糖質ばかりとっているのであれば、少し減らして果物にしてみるのも糖と体の関係を知るためによいかもしれません。

(甘すぎる品種改良果物ではなく昔からあるものがおすすめです)

過栄養に関しては必要以上の栄養をサプリメントなどでとっていないか見直します。

特に微量ミネラル(とくに鉄)・脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E)などのとりすぎにはご注意を。

必要最低限・吸収できる量のサプリメントに限定することが大切です。

鉄制限食がおすすめな理由

ここからは男性や閉経後の女性に多く当てはまる話となりますが、貧血に悩むアラフォー女子が鉄の理解を深められる話ですからぜひお付き合いください。

(ただし、まだ月経のある女性でも鉄サプリメントのとりすぎでフェリチンが上がりすぎた場合にはあてはまりますが、そのようなケースはまれです。)

高すぎるフェリチンを下げる方法としては鉄制限食があります。

なぜ鉄を制限する必要があるかは以下の例で明らかです。

フェリチンが高値になる炎症の一つにC型肝炎があります。

C型肝炎患者に”鉄をキレートして体外に排出する薬剤”である「デフェロキサミン(DFX)」を投与してフェリチンを下げると、同時に肝機能も回復することが分かっています。

慢性肝疾患における鉄毒性と徐鉄治療ー鉄キレート剤投与後のフェリチンの推移
引用:慢性肝疾患における鉄毒性と除鉄治療―C型慢性肝炎を中心に

このように鉄過剰な状態は逆に体にダメージを与えますので、フェリチンが高すぎる場合は適正値まで下げるために鉄制限食をとることをおすすめします。

フェリチンは女性であれば30~60、男性であれば50~80くらいが理想的だと私は考えています。

理想値を越えてもすぐに不調になることはありませんが、理想値を超えた後はフェリチンが高くなっていくほど体にダメージを与えるようになります。

過剰な自由鉄がヒドロキシラジカル(活性酸素)を発生する量が増えて老化が進んでいきます。

鉄と老化の関係・鉄制限食については近日中に別記事にまとめる予定です。

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腸の炎症

鉄は十二指腸においてバクテリアによって吸収されます。

腸内細菌には善玉菌・日和見菌・悪玉菌がありバクテリアはこれらと共存しています。

ところが腸内細菌バランスが崩れて病原性大腸菌などの悪玉菌が多量に発生したり日和見菌であるカンジタ菌が異常繁殖したりすると、バクテリアと悪玉菌・日和見菌の間で鉄争奪戦が始まります。

悪玉菌・日和見菌にとっても鉄は大事なエネルギー源なのです。

そこでヘプシジンが体を守るために動き出します。

ヘプシジンが増えることで体液中の鉄が減少しますから、病原微生物は鉄吸収ができなくなり増殖ができなくなることで感染症などを予防します。

ただこのヘプシジンによる防御策は諸刃の剣です。

同時に自分の身体も鉄を吸収できなくなるからです。

対応策はやはり腸の炎症をおさえること。

悪玉菌の繁殖を防ぐには適量の野菜と乳酸菌をとることをおすすめします。

 

定番のビオフェルミン。

腸の炎症がひどい人は酪酸菌・糖化菌も入ったビオスリーがおすすめ。

本格的に腸の調子が悪いなら300億の乳酸菌をふくんだこちらの乳酸菌がよいでしょう。

時間をかけて腸内細菌叢を変えていきます。

カンジタ菌に悩む人はこちらをおすすめします。

重症のカンジタ菌繁殖にはこちら。

また蜂蜜には抗菌作用があり腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を減らしてくれます。

かならず天然の非加熱のものを使ってください。

日本で販売されているものは非加熱だと法律に抵触するのかもしれませんが、探せば低温加熱のものがみつかります。

 

炎症はその箇所だけでなくすべてを滅ぼす

こうして見ていると炎症が鉄を通して腸や肝臓だけでなく体全体のシステムを狂わせていることが分かります。

IL-6(インターロイキン6)の産生につながる炎症があなたの貧血を苦しいものにしています。

たかが炎症、されど炎症。

口内炎だって立派な炎症です。

目の充血も炎症。

ストレスが多いこともコルチゾールを多量に産生し炎症につながります。

こうした小さな炎症から大きい炎症につながることもありますから、まずは自分の炎症をなくしていくために何ができるかを考えてほしいと思います。

今後の人生はIL-6との戦いとなるかもしれません。

でもIL-6はルームシェアしている友人の様なものだと思ってください。

IL-6を敵と思うよりも穏やかに暮らしてもらいながら共存することが大切なのです。

日常生活でふだんからできることだけでも炎症は防げます。

口の中・腸などのメンテナンスだけでもだいぶ変わってきます。

鉄の吸収は炎症メンテナンスから始まります。

ヘプシジンと敵対せずにうまく付き合ってコントロールできることが貧血に悩むあなたの目標です。

炎症をおこすような生活を改めて抗炎症生活をはじめてみませんか?

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