ひじきは栄養食品

じき
海藻の中でも歯ごたえがあって美味
ひじきの煮物は和食の定番

カルシウム・マグネシウム・カリウム
βカロテン・ビタミンA,B,C
ひじきはおおくの栄養素をふくむ高栄養食品

腸でとけやすい水溶性食物繊維も豊富
腸内細菌環境をととのえてくれます

ひじきは栄養食品

英国が発表したヒ素による「ひじき禁止令」

いいことばかりのひじき
ところが落とし穴があるのです。

それは2004年7月に出された英国による「ひじき禁止令」に由来します。

これは日本から輸入したひじきに無機ヒ素がふくまれているとしたものです。

Q.1   ヒジキについて、英国が発表した内容はどのようなものですか。
A.2 英国食品規格庁(Food Standards Agency、FSA)は、7月28日にヒジキを食べないように英国民に対して勧告を出しました。

その理由は、FSAの調査で、ヒジキに発ガンリスクの指摘されている無機ヒ素が多く含有しているとの結果が得られたためとしています。

Q.2  ヒジキを食べることで、健康上のリスク(危険性)は高まりますか。
A.2 平成14年度の国民栄養調査によれば、日本人の一日あたりの海藻摂取量は、14.6gですが、これは、海苔や昆布といった他の海藻類を含んだ量です。

海藻類の国内生産量、輸入量及び輸出量から、海藻類のうちのヒジキの占める割合を試算したところ、6.1%であり、摂取量の割合もこれと大きな差はないと推定すれば、ヒジキの一日あたりの摂取量は約0.9gとなります。

毎日4.7g(一週間当たり33g)以上を継続的に摂取しない限り、ヒ素のPTWIを超えることはありません。

 海藻中に含まれるヒ素によるヒ素中毒の健康被害が起きたとの報告はありません。

 また、ヒジキは食物繊維を豊富に含み、必須ミネラルも含んでいます。

 以上から、ヒジキを極端に多く摂取するのではなく、バランスのよい食生活を心がければ健康上のリスクが高まることはないと思われます。

ヒジキ中のヒ素に関するQ&A

厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課

カナダ食品検査庁(CFIA)のひじき含有無機ヒ素に対する報告

この報告はカナダ食品検査庁(Canadian Food Inspection Agency:CFIA)の報告を受けて作成されたものです。

カナダ食品検査庁のひじきのヒ素に対する報告は2001年に発表されました。

 Based on health risk information received from Health Canada, the Canadian Food Inspection Agency (CFIA) is advising consumers to avoid consumption of hijiki seaweed. 

訳:健康カナダから受け取った健康リスク情報に基づき、カナダ食品検査庁(CFIA)は、ヒジキソウの消費を避けるように消費者に提言している。 

Although no known illnesses have been associated with consuming hijiki seaweed to date, inorganic arsenic is suspected of causing cancer in humans and exposure to high levels of inorganic arsenic has been linked with gastrointestinal effects, anemia and liver damage.

訳:ヒジキ海藻の摂取に関連した病気は知られていませんが無機ヒ素はヒトに癌を引き起こす可能性があり、高濃度の無機ヒ素に暴露されることは胃腸作用、貧血、肝臓の損傷と関連しています。

引用:「Inorganic Arsenic」 Canadian Food Inspection Agency

カナダ食品検査庁(CFIA)のひじきに対する報告も、無機ヒ素の危険性を強調しひじきを避けるよう国民に訴える内容となっています。

英国・カナダのどちらも実質的に

「ひじきは無機ヒ素を多くふくんでいて危険だから食べるな」

と言っているわけです。

ひじきにふくまれる無機ヒ素の危険性

イギリス・カナダはオーガニック食品への志向が強い国で
食の安全性にうるさい人が多くいますから
日本よりも厳しい安全性を求めていたとしても
なんら不思議ではありません。

ヨーロッパ全体でも食に対する意識は高く
日本人の様に添加物がふくまれたものを
当たり前にように食べる国とは違いがあります。

(これは日本の行政が悪いと思いますが、それに対して抗議・意思表示しない国民も悪いのではないでしょうか・・・)

ひじきで5gというと箸で3つまみほど

毎日食べない人はもう少し食べてもいいでしょうが
多量に食べることはあまりおすすめできません。

ひじきはたまに少量を楽しむだけでも満足できます。

わかめやもずくと交互に食べれば
あきることもありません。

それでも危険を感じると思うなら、
やはりひじきを食べないようにするしかありません。

ひじきを食べないことが原因で
体調不良になることはありませんから。

ヨーロッパ人がヒ素を嫌う理由

ヒ素は大量にとると明らかに毒物です。

ところがヒ素は無味無臭のため、毒として認識されにくい性質があります。

これが犯罪に利用されやすい原因かもしれません。

日本でも「和歌山ヒ素カレー事件」として有名になりました。

イタリアでは古代ローマからルネサンス期にいたるまでヒ素は重要人物の毒殺に利用されてきました。

暗殺が政治の一部とさえいわれるようになったのです。

フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトは1821年、南太平洋の孤島セントヘレナ島で52年の人生を終えています。

ところが20世紀になってナポレオンの遺髪から高濃度のヒ素が検出されました。

ナポレオンが飲んでいた薬の影響か毒殺かははっきりしないものの、ヒ素による死であることはまちがいありません。

このようにヨーロッパにおいてはヒ素のイメージは決してよいものではありません。

食品中のヒ素は毒物ほどの量をふくむことは少ないのですが、彼らがヒ素に対して持っているイメージは私たちのそれとは違うものと言えるでしょう。

ヒ素の毒性

ヒ素の毒性は、無機体と有機体で大きく異なります。

ヒ素は水銀や鉛と違い無機体のほうが有機体よりも毒性が高いとされることが多いです。

これは海産物の中に高濃度でふくまれる有機ヒ素が、海藻ではアルセノシュガー(ヒ素糖)、魚介類ではアルセノベタインという毒性の低い形態で多く存在することに由来しています。

海藻全体としてこのように主に有機ヒ素を中心にふくんでいます。

ところがひじきは例外的に無機ヒ素を多くふくんでいます。

(有機ヒ素ならかならず毒性が低いわけでもありません。)

毒性が強いとされる無機態でも、3価(亜ヒ酸)と5価(ヒ酸)で大きく毒性は異なります。

3価・5価の無機ヒ素が持つ毒性

5価の無機ヒ素は生体内の酵素活性にはほとんど影響を与えないため毒性は低いとされています。

3価の無機ヒ素はタンパク質のチオール基(硫黄と水素でできた官能基)と結合しやすく、それをふくむ酵素やタンパク質の機能を阻害します。

とくに細胞レベルでの呼吸に関する酵素が阻害を受けやすいために、3価の無機ヒ素は生命を脅かす毒となります。

かんたんにいえばミトコンドリアが機能しなくなりエネルギー生産回路がまわらなくなるわけです。

ひじきにふくまれる無機ヒ素も3価の無機ヒ素です。

ですからひじきを大量にとってしまうとあなたのミトコンドリアが不活発になり生命力がうばわれることになります。

適量をとればなんの問題もありません。

このようにヒ素は多くの性質をもち量によって毒性が変わる物質です。

また人間の体の中にも一定量は必ずふくまれています。

ですからヒ素を考える上では一切とらないことを意識するより量を意識することが大切です。

微量のヒ素をとり自分の体にあるヒ素の量をコントロールしていく。

これが一番現実的かなと私は考えています。

ひじきの産地と天然・養殖の安全性

つぎはひじきの産地についても話を広げてみましょう。

現在国内で販売しているひじきは
約9割が韓国 ・中国産
のこりの約1割が国内産です。

国内の産地で有名なのは
長崎・三重・大分・愛媛・鹿児島・千葉
国産のひじきは100%天然ものです。

ところが韓国・中国産のひじきは
天然物も一部ありますがほとんどは養殖です。

 国産と韓国産・中国産の大きな違いは、天然の物であるか養殖物であるか、によるところが大きいといえます。

 上記のように、天然物は、常に荒波に晒され、干潮時には直射日光を浴び、乾燥にも耐えなければならない過酷な環境に棲息しており、生体自体が強く、苔等の付着もしにくく、健全に成長しています。また、採取の時期さえ適切ならば、葉は身の詰まったおいしいひじきになります。
 これに対し養殖物は、養殖ロープの保護のため、波の荒い海域では養殖できず、どうしても波静かな海域での養殖になります。又、常に海中につかっているため天然のように日光や空気に晒されることも無く成長していきます。また、常に水に浸っているので、水面に出ようとするのか、葉に気胞をもちやすくなります。
 両者の違いを一言で表現すると、極端な例ですが、おいしい大根とすの入った大根の違いのようなものです。

国産と輸入品の違い

どうせ食べるなら
おいしくて安心できる天然が一番ですよね。

栄養がたくさんはいった国産ひじきは
味もおいしく安心して食べられます。

わかめよりも多いヒジキの食物繊維

ひじきにふくまれる食物繊維の量は乾物で50%を超えています。

これはわかめ(素干し)の食物繊維量よりも多いのです。

食物繊維は腸内細菌を増やして有害な細菌の発生をおさえてくれます。

消化吸収されないからといって不溶性食物繊維をとらないと腸内細菌の多様性ができず免疫力は上がりません。

わかめ・ひじきーいろいろな海藻の食物繊維くらべ

引用:わかめ・ひじき (健康食・体になぜいいの?)

 

ひじきにふくまれるアルギン酸で血圧コントロール

ひじきのアルギン酸はわかめの約30%にくらべるとやや少ない約20%。

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アルギン酸は体内のナトリウムを排出する機能があり、血圧を低下させます。

ですから高血圧になやむあなたはわかめ・ひじきをとることをおすすめします。

またアルギン酸はコレステロール値を整える作用、腸内細菌のバランスを整える作用もあります。

ひじきは高カルシウム食品

ひじきは海藻の中でもっともカルシウムをたくさんふくんでいます。

わかめ・ひじきー海藻の可食部100g当たりのミネラル成分

引用:わかめ・ひじき (健康食・体になぜいいの?)

カルシウムは健康な骨や歯を作るのに欠かせないミネラルです。

肉や魚、乳製品などの動物性食品に多くふくまれています。

偏食してお菓子ばかり食べていたりするあなたはぜひ意識してカルシウムをとってほしいのです。

ひじきが鉄をたくさんふくむというのは本当か?

「ひじきは鉄をたくさんふくんでいるから貧血解消にいいですよ」

というような記事をたまに見ますが、あれって本当でしょうか?

これまでひじきは100g中55mgほど鉄をふくむ鉄食品と考えられてきました。

ところがそれは間違いだったのです。

文部科学省が発表した日本食品標準成分表の改訂(2015年版)

ここでひじきの鉄含有量が下方修正されています。

正しいひじきの鉄含有量はなんと100g中6.2mg

鉄窯を使って加工されていたために、ひじきが鉄窯の鉄分を吸い込んだ形になっていたのです。

ですからひじきは残念ながら鉄食品としてはあまり価値のない食品といえそうです。

当たり前が当たり前でなくなる瞬間・・・怖いですね。。

ひじきから「栄養・食の安全」を考える

ひじきのヒ素は
少量とるだけであれば問題はありません。

まったくとらなくてもよいとは思いますが
日本の食文化の中でひじきは定番食品として
長く愛されてきました。

食べ過ぎの害が心配であれば
ごくたまに食べるくらいにすれば
メリットだけをうけることができます。

海産物は日本の伝統食品
より知識をふかめて末永くあじわえるよう
食の安全を考えなおしてみませんか?

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ひじきの「ヒ素」が危険?!-イギリス・日本政府の見解とは 2| アラフォー女子健康カンリ

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