鉄不足の原因は女子特有の「生理」

女性にはすばらしい能力があります。

それは

「子供をお腹に宿す」

人類が繁栄しすばらしい世界を作り上げたのも、すべて女性の体を通して育ってきた先祖たちのおかげです。

女性の子供を育てる能力がなければ今のあなたは存在しません。

女子が生理で失う鉄の量

ただ、女性は妊娠することができるぶんだけ何かとメンテナンスが大変です。

特に日常的にくる「生理」

この生理があるために女性は大量に血液をうしないます。

血液を失うと同時に血液にふくまれている鉄分も同時に失います。

具体的にどれくらいの鉄を失っているのかあなたは知っていますか?

生理での鉄排出量は毎月17mg

小便など排泄によってもでていきますから生理排出量と合計すると毎月40mg

これを1日あたりに換算すると毎日1.3mg

これに加えてアラフォー女子は家事、育児、仕事毎日やることが多すぎて心と身体はストレスにより鉄の吸収が大幅にさまたげられます。

鉄の吸収がどのようにさまたげられるのかはこちらの記事が参考になります。

鉄吸収抑制ホルモン「へプシジン」-”炎症性貧血”を改善する2つの作戦

 

「フェリチン」を上げることで貧血はよくなるのか?

失ってしまった鉄分をとりもどすにはどうすればよいのか?

そのときに指標となる値の一つにフェリチンがあります。

しかし、フェリチンを鉄不足の指標として使うことに意味があるのか?

そこら辺をすこし検証してみます。

血清鉄とフェリチン

病院で貧血の検査をすると、多くの場合「血清鉄」という項目のみを検査します。

しかし血清鉄だけでは鉄の体内利用状況を把握するのは無理。

こんな時、栄養療法では以下のようなデータをみます。

  • 赤血球内のヘモグロビン
  • MCVMCHMCHCなどの赤血球の平均的な大きさ・量・濃度
  • フェリチン(貯蔵鉄)

鉄は身体にとって大切な物質です。

一方で多量の鉄は身体にとって毒になるヒドロキシラジカルを生みだします。

ですから体内に入る鉄量は厳格にコントロールされています。

多量にとった鉄はタンパク質につつまれた状態で「フェリチン」として内臓や筋肉などに貯蔵されています。

フェリチンの一般的な数値は女性で10〜120、男性で25〜280くらいが医療における基準値とされています。

フェリチンは極度に低い場合以外は上げる必要なし

私個人としてはフェリチンはそれほど高い値が必要とは考えていません。

貯蔵鉄として鉄がため込まれるのは、多量の鉄から体を守る防御システムにすぎないという一面があるからです。

多量の鉄により病が引き起こされることをあなたはご存知でしょうか?

「鉄と老化」ー月経女性は鉄欠乏で病気減少&閉経女性は鉄過剰で生活習慣病

鉄は貯蔵して使うよりも毎日の出し入れを正しく行うことのほうが重要です。

日々の食事で適切な鉄をとることと、体内の炎症をなくして過度な吸収量の低下をなくすことがもっとも大切。

体内の鉄リサイクルシステムをしっかりまわすことを優先すべきです。

そのためには鉄利用システムをよく理解すること。

詳しくは先ほども紹介したこちらの記事に詳しく書いています。

鉄吸収抑制ホルモン「へプシジン」-”炎症性貧血”を改善する2つの作戦

貧血女子のフェリチン

むやみにフェリチンを上げることは鉄過剰につながり病を引き起こしかねません。

とはいえ重度の貧血女子でフェリチンが〜20などのきわめて低い値を示す場合は要注意。

これは体にとって危機的状況です。

ここまでフェリチンが低いと鉄の吸収が極度にさまたげられている可能性大。

同時に体内の鉄リサイクルシステムもうまく機能しておらず、体内の鉄利用がうまくいっていない状態です。

ヘモグロビン、MCV、MCH、MCHC値も低めのデータが出ることが予想されます。

 いわゆる鉄欠乏性貧血の状態ですね。

当然、つかれやすく気力もわかない。

ミトコンドリアもうまく機能せず、病気になりやすく治りにくい体質につながっていきます。

妊娠・出産後のフェリチン低下に要注意

もしフェリチンが30〜60と高くても、妊娠・出産を予定している場合は注意が必要です。

赤ちゃんの成長のためにお母さんの栄養の多くは赤ちゃんにわたされます。

特に鉄分は赤ちゃんにとっても大事な栄養なのです。

妊婦には、妊娠期間を通して鉄700〜800mg(造血に500mg、胎児および胎盤組織に250〜300mg)を補給する必要があります。

この鉄は赤ちゃん&自分の体内の再生に使われますので、出産後にお母さんのフェリチンは一気に落ち込みます。

「産後ノイローゼ・産後うつ・産後クライシス」

こうした状況は鉄をふくめた栄養の枯渇に原因があります。

 

運動しすぎによるフェリチン低下は危険?

運動は適量だと体にプラスです。

しかしやりすぎてしまうと体にダメージを与えます。

マラソンランナー、トライアスロン競技者などの長距離走を好む場合、鉄欠乏性貧血におちいりやすくなります。

詳しくはこちらをご覧ください。

スポーツ貧血改善法-「炭水化物量と運動タイミング」で鉄吸収率をキープ

 

「ヘム鉄」で鉄分を効率的にとりもどす

どうやったらしっかり鉄分を貯蔵できるのか?

鉄はたんぱく質にふくまれています。

たんぱく質には「動物性・植物性たんぱく質」の2種類が存在します。

動物性食品にふくまれる鉄は「ヘム鉄」とよばれ、植物性たんぱく質にふくまれる非ヘム鉄よりも体内への吸収率が高く全体の10〜25%が吸収可能です。

ただし、重度の貧血であるなら非ヘム鉄の吸収率が高くなります。

ここら辺は別記事に詳しく書いてあります。

重度貧血の鉄吸収”究極テクニック”-「非ヘム鉄を少量」で最速の貧血解消

 

動物性たんぱく質をとらないと胃腸の壁が薄くなる

もしあなたが菜食主義のビーガンであったり、もともと胃腸が弱くて脂質消化が不得意であるために肉や卵などの動物性たんぱく質を長期間さけていた場合。

胃腸はどう変化していくと思いますか?

「負担をさけていたから休養できて胃腸も強くなっている」

そんな風に考えるかもしれません。

ところが実際は真逆なのです。

胃腸壁はたんぱく質でできています。

もちろん植物性のタンパク質をとれば最低限のタンパク質は確保できます。

しかし植物性のタンパク質はタンパク質を構成するアミノ酸の種類が少ないことが多いです。

つまりアミノ酸スコアが低いため、体を再生する能力が低くなります。

アミノ酸スコアの高い動物性タンパクと組み合わせればより効率的にタンパク質を使うことができます。

動物性たんぱく質が足りないと胃腸の壁は薄くなり消化吸収能力も大幅に低下します。

これにより栄養吸収能力が低下します。

とうぜん鉄の吸収力も下がってしまいます。

 

ヘム鉄をとるために必要な動物性たんぱく質の量

フェリチンをあげ鉄不足を解消するためには、植物性タンパクだけでなく動物性のヘム鉄を加えることが大切です。

ヘム鉄をふくむのはおもに肉、卵、魚、貝類です。

しかし貝類をいつも食べるのは無理があるため、あえて除外し肉と魚にしぼりましょう。

一般的な鉄分の必要量は

  • 女性が1日に必要な鉄分-18mg
  • 妊娠女性が1日に必要な鉄分-27mg

この量をとるために肉や魚、非ヘム鉄の葉野菜ばかり食べるのはきついと感じる人もいることでしょう。

無理して食べているとストレスになって逆効果という場合もあります。

 

食べるのがきつい場合、サプリメントで鉄分をとる

そういう方は無理せずに上手にサプリメントをとりいれるのも一つの手です。

そこで人気がある鉄サプリメント

「albion社のフェロケル鉄」

こちらを使うことを考えている人も多いはずです。

フェロケルは特殊なキレート加工がされており吸収力も高く胃腸への不快感もありません。

(「キレート=吸収率を高める技術」と思ってください)

日本の医薬品やサプリメントは特許の関係上キレートを使っていないものが大半です。

使うなら特許使用料を払わなければなりませんから・・・。

さらに医師が処方する鉄剤「フェルム」などは吐き気が出て飲めないケースがよくあります。

しかしフェロケルはそうした心配がなく安心して使えます。

フェロケル鉄は18mgや36mgの大容量のみが販売されていますが、この量が多すぎる場合もあります。

その辺は先ほどのリンクと同じ別記事に説明しています。

重度貧血の鉄吸収”究極テクニック”-「非ヘム鉄を少量」で最速の貧血解消

鉄サプリをとるときの注意点

フェロケルはあまり食事などによる吸収率の影響は受けにくいとされていますが・・・

念のため、食事前後にコーヒーや紅茶などのカフェイン飲料をとるときは1〜2時間空けてください。

鉄と亜鉛を一緒にとると吸収率が下がります。

両方とっているときはなるべく別にとってください。

朝食・昼食・夕食で使いわけることをおすすめします。

18mgの鉄を食後に1カプセルとってください。

量としてはそれで充分だと思います。

とりすぎによるリスクもありますので、あとは食事から。

広告

私が鉄サプリをとっていた時のお話

私も以前は鉄サプリを飲んでいました。

私が副腎疲労になり最初に通った栄養療法のクリニックで血液検査をするとフェリチンはだいたい200ほどありました。(2012年くらいかな)

そのデータをみて担当の医師は「ヘム鉄」のサプリメントを飲むことをすすめてきました。

それから栄養療法のクリニックに通うのはやめましたが自分で研究しながらフェロケル鉄を3年ほど飲みました。

ですが体感的に違いがわからなかったことと、フェリチンが300をこえてしまったのでもう必要ないだろうと思い最終的に飲むのをやめてしまいました。

今思い返すとそもそも私の場合はフェリチンが高すぎたんだと思います。

何らかの原因で鉄がうまく使われておらず、その使われなかった鉄がフェリチンにまわっている可能性が高い。

おそらく腸のカンジダ優勢による炎症でしょう。

私の場合は肉や魚、葉野菜だけで十分と判断しています。

ただ、食事からとることがつらいと感じるのであれば少量の鉄サプリを使うこともよいでしょう。

 

フェリチンは多ければ多いほどいいわけではない?

上で触れましたが、フェリチンが高ければ高いほどいいとは私は思っていません。

私もフェリチン300越えを記録しましたが、まったくもってムダな努力だったと感じています。

だって体感がよくならないのですから。

初めて測定したときの200でもきっと多かったはずです。

私の場合フェリチンが高いことは炎症のサインでした。

栄養療法に通う前、私は副腎疲労に苦しんでいました。

それでもたまに卵や肉を食べてはいたのですが、おそらくあまり吸収されておらずそのままフェリチンになっていたのでしょう。

その結果がフェリチン200

消化吸収を考えないといくら食べても無駄で終わります。

腸のカンジダ菌にえさをやるだけで終わることもあります。

そして消化吸収がうまくいかないことを教えてくれるのは体感です。

胃腸の膨満感などにはよく注意してください。

不調であることは体感センサーが曇っているような状態です。

本来ならわかる不調でも別な不調が大きすぎることによってかき消されてしまうのです。

ですから体感は日記にしておくといいかもしれません。

後で冷静に判断できますから。

鉄不足の女性ならフェロケル鉄で鉄が足りてくると明らかに体感が変わります。

 

とはいえフェリチンは無限に上げていくものではなく体感を重視。

消化吸収がうまくいっているか、ホルモン分泌の不具合がないかをチェックすることをぜひお忘れなく。

 

広告

 

鉄をとる場合、定期的な血液検査を

フェリチンよりも大切な鉄の指標はたくさんあるのは上でふれました。

フェリチンに関しては30~50くらいを目指して鉄をとります。

ただしフェリチンが上がっているのに体感がよくならない場合は要注意。

炎症が進行しているだけで吸収されていない可能性が高いです。

数か月ごとに血液検査でフェリチンを測定してください。

30~50近くなったら食事だけで十分です。

きつい時だけサプリメントを利用するようにします。

血液検査をせずに自己流で済ませていると、亜鉛との体内バランスが崩れたり不具合が起きることもあります。

体内で大事なのは鉄だけではありません。

ミネラルはあなたの体内で独自のバランスをたもっているのです。

鉄ばっかり多くとると亜鉛が少なくなったりと体のミネラルバランスを保つのは案外大変なのであります。。

 

貧血が解消したときがあなたの人生の最スタートだ!

貧血で苦しんでいた期間はあなたが本来持っている力の50%以下で生きてきたのです。

貧血を解消できれば100%の力をずっと発揮し続けることができます。

これはまさに人生の再スタートです。

たとえていうなら子供の頃のつきないパワーがもどってきたような感じでしょうか。

あたりまえに心も体も安定し体力も高い状態がつづく幸せ

そんな当たり前の幸せを、鉄を適量とることで手に入れていきませんか?

広告

あわせて読まれている関連記事